多毛症について
女性や小児において、男性ホルモン(アンドロゲン)依存症の発毛が認められる場合を『多毛症』と呼びます。
「多毛」といっても毛の本数が増加するわけではなく、軟毛(産毛)が肥大化、あるいは硬毛へと変化します。
多毛症は、原因不明の『「特発性多毛症』と原因疾患を伴った『続発性多毛症』に分類されます。
特発性多毛症は多毛症全体の約5割を占 めており、血液中の男性ホルモンは正常ですが、皮膚のアンドロゲン感受性が亢進しています。
一方、続発性多毛症は特発性多毛症と病態が異なり、男性ホルモンが過剰に産生されています。
続発性多毛症の原因疾患として最も頻度が高いのは多嚢胞性卵巣症候群で、多毛症全体の約4割を占めます。
多嚢胞性卵巣症候群とは、小さな嚢胞が卵巣に多数出現する疾患で、 黄体化ホルモンの異常分泌によって卵巣間質でのアンドロゲン産生が増加することが知られています。
その結果、多毛症を含めた男性化徴候が現れるものと考えられています。


